ステップファミリーに焦りは禁物!

え、私がステップファミリー?【大人婚活】

アラフォーで大人婚活をしている会社員(男)です。

ファミリー

 

今お付き合いしている彼女には、子供がいます。(ちなみに4歳と6歳女の子)

この「婚活」が成就すれば、私も「ステップファミリー」の一員という訳です。

※ステップファミリーとは「どちらか、または双方に子供がいる再婚家庭の事」です。

 

今現在、会う際には彼女の子供も一緒です。

車で一時間半くらいかかるので、彼女の負担を減らすべく彼女宅に行く事が多いです。

何度か会ううちに、子供達の警戒心も薄れてきたようです。

たまには、私のひざの上に座って甘えてきたりもします。

 

シングルマザー

シングルマザー(母子家庭)の彼女達を見ていると、合図や合言葉のようなものがあり「阿吽の呼吸」を感じます。

会う際には、そのリズムを壊さないよう最善の注意を払っているつもりです。

子ども達の前で、ママに「オンナ」を求めるような事は絶対にしません。

気になるような事があっても、私は見守りに徹しています。

夢中に遊んでいる彼女たちを見ていると「まるで、何かの映像を見ているような」錯覚がある程です。

心の距離は、感じずにはいられません。

 

子どもに「早く帰れ!」と言われてしまう

「呼吸を忘れるくらい」見ているだけに等しい私でも、唖然とします。

シングルマザーは、忙しく大変なのです。

子ども達は、表情や態度がクルクル変わります。

ついさっきまで楽しく笑っていたはずなのに、突然「何かのスイッチ」が入ったように怒る。

と思えば、また泣いたり笑ったりしますし、ある時には叫びます。

しかし、そこには「ママ」がいます。

彼女がそれら受け止め、または往なしてあらゆる事態を解決していきます。

 

こうやって、子ども達の感性が育まれ成長するんですね。

しかし、もう一方で子育て経験値が低い私。

「なぜ今、子ども達が笑ったのか?」

「なぜ今、子ども達が腹を立てたのか?」

悔しいかな、殆ど理解は出来ません。

そんな繰り返しで、子ども達と会う時には毎回かなり緊張します。

 

「大変な事が多い彼女(ママ)を楽させたい!」

旦那ではない私ですが、一緒に居るメリットも感じて欲しいのです。

おこがましいかな?と思いながらも時間を見つけては、彼女の部屋の掃除や洗い物、

お風呂掃除なども積極的にこなします。

 

彼女の犬

そんなある日も、彼女の飼っているワンコを代わりに散歩しました。

このワンコ、普段「もっと散歩したい!」と思っているようでした。

何故なら、以前に何度か見ていたのです。

家が近づくにつれ「帰りたくない!」という仕草をしているところを。(お座り態勢で動かない作戦でした)

そうだ「ワンコのストレスも、同時に解消してあげよう!」

私は、ワンコが行きたい方向にリードを向け「自ら満足して帰宅する意思を見せるまで」歩き続けました。

時間にすれば一時間程、「たっぷり歩いた感」を持って彼女宅に戻りました。

ワンコ(室内犬なので)の脚を洗い、リビングを隔てるドアの前に立つと彼女と子ども達の楽しそうな笑い声が聞こえます。

 

「ただいまー」

そう言って、少し緊張しながらドアを開けました。

何となく決まっていた、私の定位置である椅子に座りました。

「いつも歩けない長距離散歩をして、満足気なワンコ」

「彼女の助けになったつもりで、得意気な私」

 

そこで突然、4歳女の子が言いました。

 

「早く帰れ」

 

涙がでちゃう。だって・・・「ステップファミリー」だもん

「OMG…」

「最小の攻撃で、最大のダメージを与えるのが戦争」

「今こうしている間も、世界のどこかで争いが起きている」

「しかし、なぜ急に爆撃が…」

いや、私だって「魑魅魍魎の婚活という戦場」を生き抜いた兵士。

「加工ばかりのプロフィール地雷」や「心無い言葉の散弾」を無数にかいくぐってきたのだ。

「あの丘まで走れば、婚活戦争は終結する」

そう思い、一心不乱にやってきました。

 

しかし、ノーガードを叩かれてしまったのです。

「早く帰れ」・・・

心の結界、涙腺も崩壊寸前

気が遠くなるような中「熱血スポ根マンガ」の美少女主人公を思いだしました。

そして頭の中では、

「涙がでちゃう、だって・・・ステップファミリーだもん」

と、下らないセリフがよぎりました。

まだ結婚してないのでファミリーではないですが。

 

子どもにとって「ママの再婚相手は脅威」なのです

幼いこども達に、私達の関係は分かりません。

いや、雰囲気は何となく分かっていると思います。

何故なら「ママ、この人と結婚するの?」とお姉ちゃんの方が聞いてきたことがあるからです。

もちろん、結婚が持つ意味合いの全てを理解しているわけではないと思いますが。

 

しかし、忘れてはなりません。

子ども達が頼れるのは、ママ一人だけなのです。

「ママと離れては生きていけない」と、本能で感じているのだと思います。

「この男にママをとられてなるものか!」と。

そうです。

子どもにとって「私」は、脅威なのです。

 

「正当な権利」「無慈悲な仕打ち」

4歳児は「血のつながり」を根拠に「正当な権利」を主張したのだと思います。

「今は楽しい時間を過ごしている」

「お前の出る幕ではない」

そんな私へのメッセージは「帰れ」という事です。

 

考えれば分かることです。

私などは「webをきっかけに知り合った他人」に過ぎません。

自らの立ち位置が理解出来ていなかった事や、浅はかだった事を反省しました。

4歳児が肌で、本能で感じていることなのにも関わらず。

 

そして私は、あろうことか大ミスをしてしまいました。

「早く帰れ」と言われ、本当に帰ってしまったのです。

 

考えてみると、本来子どもは「無慈悲」なものです。

例えば、咲いている花をもいでしまったり、時には命ある小虫を殺してしまったり。

幼児期は「相手の立場」についても、勉強中なのです。

感情は自分だけではなく、相手も持っている。

それを学ぶ時期です。

今になって考えると大人の私は、もっとうまくアンサーすることが出来たと思います。

 

ステップファミリーはチェスのように、急がないこと。

彼女(ママ)からもラインが入りました。

「幼児から帰れと言われて、真に受けて帰る?」

「あきれて何も言えない」と。

 

あの時は「どうアンサーすれば会場(家族)が沸くのか?」と冷静に考えられませんでした。

パニックに陥ってしまったのです。

うっすらとしたイメージが、はっきり形どられていくのを感じました。

「相手側家庭に入り込むなんていうことは、思っているよりも相当厳しい」

 

何故なら、私が彼女(ママ)を手伝おうとすればするほど、子ども達は思うのです。

「この男(私)、結構役にたつ」

「この男に、取って代わられてしまうのではないか?」と。

もちろん、論理立てて考えている訳ではないと思います。

しかし、本能がそのように感じさせるのでしょう。

 

そして、ステップファミリーですが「ステップ」とは英語で「急ぐ」(step up)という意味を持っています。

色々な過程をすっ飛ばして、急ぐわけです。

今回の件で分かったことは、「ステップファミリーになろうとすれば、決して急がないこと」だと思います。

「急ぐほど、加速すればするほどに、ぶつかった両者の損傷が多きいということです」。

子ども達と、充分なコミュニケーションが取れていなかった。

にも関わらず、ママである彼女の手伝いを率先することで脅威に思われてしまいました。

 

そして、私から彼女(ママ)への十分な根回しが出来ておりませんでした。

その際、彼女(ママ)は暖かい気持ちで接して頂けると育児経験の無い彼も安心出来ると思います。

つまり「ステップファミリー」と言っても人間関係なのです。

チェスのように、一手ずつ確実に進めることが大切なのだと思います。

※私自身チェスをしたことがないので、イメージですが・・・

 

 

 

 

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